北投温泉は台北市内から車で20分程の台北市北投区に位置し、大屯山系の火山硫黄噴気を利用してつくられた台湾でも指折りの温泉地です。
北投温泉は、その昔、スペイン統治時代にはその硫黄成分の強さゆえに『臭い毒水』の出る場所と人々に倦厭されていましたが、日本統治時代に日本人が温泉開発を始めてからは、台湾四大温泉地のなかでも一番有名な温泉となり、今では温泉郷の代名詞となりました。近年では男女別大浴場や露天風呂の他、温泉治療(スパ・セラピー)などが流行し、若者に人気の最新設備を備えたお洒落なスパ・リゾートタイプのホテルも登場しました。
尚、温泉区内には、日本統治時代から人々に愛されている『羅漢窟』と『媽祖窟』2つの無料浴場があります。また、珠良大衆浴場は30元と有料ですが、日本の草津温泉の『時間湯』のような感じで、高温の湯に5分浸かっては冷水を浴びるというのを2回繰り返す入浴方法で入浴する温泉もあります。
また、温先区内の観光地のひとつに『地熱谷(地獄谷)』と呼ばれる場所がありますが、そこの温泉は卵を入れるとゆで卵になるほど高温で危険なため温泉は立入禁止となっています。敷地内には『足湯』があり、そこだけは温泉を気軽に楽しむことができます。(ただ、そこは地熱谷温泉区のお巡りさんの勤務時間中のみの開放なので注意してください。)
北投温泉には主に下記の異なる泉質があります。 |