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中国の総面積は約960万平方km。世界陸地面積の1/15を占め、ヨーロッパの総面積とほぼ同じ。東西5,200km、南北5,500km、海岸線1,800km、陸地の国境線は20,000km余りある。
中国の地勢は西高東低。西方(平均海抜4,500m)は、世界一高い「チョモランマ(8,848m)」をはじめ8,000mを超える山が11峰あり、中部(平均海抜は1,000〜2,000m)は、内蒙古自治区のモンゴル高原や四川盆地などが広がる。東方(平均海抜1,000m以下)は、東北地方、黄河・長江流域や沿岸部にかけて大平原が広がり、国民の多くがこのエリアに居住している。
また、中国には多くの川や湖があるが、なかでも長江は全長6,300km、アジアで一番長く、世界でも3番目に長い川である。
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一般的に中国語といわれている言葉は、中国では「普通話」と呼ばれ、北京官語(北京の官僚が使う言葉)をもとにつくられた公用語である。 もともと中国は多民族国家で、56の民族がそれぞれの言語をもっており、その多くは漢語を母体とした言葉を使っているが、漢語は地方によってかなり差があり、北京語と上海語では意思の疎通が図れないほどである。
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中国は国土が広いため、気候が多種多様であり、寒帯・温帯・亜熱帯・熱帯とほぼすべての気候帯が存在。そのため、同じ季節でも地方によりかなりの気候差があり、温度や湿度が大きく異なる。また、中国は緯度の差が大きいため、北方は日照時間が短く、南方は長い。
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* 下記は、各都市の季節別平均気温(℃)。
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春 |
夏 |
秋 |
冬 |
北京 |
8.3 |
28.9 |
15.2 |
-6.9 |
大連 |
11.6 |
23.4 |
17.7 |
-6.2 |
杭州 |
14.2 |
24.8 |
18.2 |
4.5 |
上海 |
13.5 |
26.1 |
16.5 |
23.8 |
香港 |
17.8 |
31.9 |
23.7 |
19.1 |
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日本との時差は1時間で、中国が1時間遅い。(日本が12時の時、中国では11時)。
また、中国国内は、「北京時間」を全国標準時としており時差はない。(ウイグル地区を除く)
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中国の電圧は220ボルト。中国で日本製品を使用するときは変圧器が必要となる。
また、コンセントは統一されておらず、7タイプあるが、外国人が宿泊するホテルの部屋には、日本と同じタイプのものが大抵ひとつはついている。
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現地の水道水を日本で生活する人が飲んだら、間違いなく下痢をおこすので、中国では絶対に生水を飲まないこと。
ホテルには必ず、ポットに入ったお湯が用意されており、これは安心して飲んでよい。また、ミネラルウォーターは大抵の商店で手に入る。
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中国の通貨は「元(ユアン)」。人民元「人民弊(レンミンビー)」とも呼ばれ、「RMB」と表記される。元の下には、「角(ジャオ)」と「分(フェン)」という位があり、1元=10角=100分となっている。また、喋り言葉では、元は「クァイ」、角は「マオ」と発音される。
中国で外貨を中国元に両替できる銀行は、中国銀行の支店か出張所のみ。旅行者には、ホテル内や国際空港内の両替コーナーが便利。ただし、中国元を外貨に両替できるのは、中国銀行各支店と国際空港の出発ロビーにある両替コーナーだけである。
ホテルで両替する際には、ホテルによっては両替できる時間が決まっているところもあり、その場合、時間外には一切両替してもらえないので注意する必要がある。
また、観光地や街中で「チェンジ・マネー?」などと声をかけられることがあるが、これは闇の両替商。彼らは公定レートよりも良い交換レートを提示してくるが、違法であるばかりでなく、トラブルに巻き込まれる元となるので、絶対に関わらないこと。
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ご参考
H19年3月初め頃の換算レート「0.06557」で換算してみると:
- 日本円⇒中国元
100日本円は、6.58中国元となる。(100×0.06557=6.58)
日本円 |
換算レート |
中国元 |
100円 |
0.06557 |
6.58元 |
- 中国元⇒日本円
100中国元は、1525日本円となる。(100÷0.06557=1525.08…)
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通常、ホテル内では、特別のサービスをしてくれた場合などに、10〜20元のチップを渡す。たとえば、荷物をもってくれたポーターやベッドメイキングをするハウスキーパー以外に、足りなくなったトイレットペーパーやお湯ポットを持ってきてくれた場合などに。(今回は、添乗員がすべてまとめて立て替え払いします。)
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中国の治安は、都市部よりも地方の方が悪い。これは、中央で治安維持を徹底させようとしても、地方へ行くまでに骨抜きにされてしまい規則が厳格に実行されにくいこと、また、沿岸都市部と地方の貧富の格差などが背景となっているからである。
また、都市部でも地方の人が多く集まる駅やバスターミナル、繁華街などではやはり犯罪が多く注意をする必要がある。
外国人は犯罪に巻き込まれやすく、特に日本人は金持ちだと思われているので「自分は狙われている」という認識を持って旅をしたほうがよい。どんなに所持金が少なく汚い格好をしていても、日本人であれば、襲う側は金がないとは思ってくれない。カバンなどは、必ず身体から離れないように、肩から斜めがけするなどして予防策をとること。
また、旅行中に最も多いのが盗難である。
- 観光中にカバンの中身をすられる。
- 歩いているときに荷物やアクセサリーをひったくられる。
- バス・電車の中で寝ていてバッグを切られて中身を盗まれる。
- ホテルの部屋に置いていたものや現金がなくなる。
盗難以外でも、買い物や食事のときに法外な値段を請求されたり、またあらぬ因縁をつけて暴行を受け金品を奪われる事件もおきている。残念だが、中国では簡単に相手を信用しないことが自衛策となる。
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